ようこそ、わが家へ注文していた「ようこそ、わが家へ」の原作本が届きました。読み始めたら止まらず、一気に読んでしまった。

原作読まずにドラマだけを見るか迷ったけど、我慢できなくて・・・それでもドラマを見たい気持ちが変わらないのが救い。読んだ感想を書きますが、ネタバレが嫌な方は読まないで下さいね。

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もう少し怖いというか、嫌がらせがエスカレートして行くかと思って読んだけど、それほどではありませんでした。もしかしたら父の「倉田太一」が中心で話が進んでいくのが関係しているかもしれません。

 

「 健太」の性格が父とは違い、車に傷つけたりする連中はゲーム感覚でやってると言うなど、人間性を的確に分析する能力がある反面、自身も目には目をじゃないけど、同じように犯人の車に傷をつけるという大学生という若さか?ゲーム世代なのか?問題行動は父も知らない一面が・・・

娘の「七菜」は、時には高校生とは思えぬ発言をすることもあるが、特に反抗期でもなく親と行動を共にすることも多く、親との関係も良好な感じ。

父「太一」の性格は、『触らぬ神に祟りなし』って感じなんだけど、家族を守るという意識が強くなった結果なのか、勤務先の「ナカノ電子部品」では徐々に今まで言えなかった?正確には意識的に言わなかったことを言えるように変わって行った。それが出向先を辞めることに繋がるわけですが・・・

 

犯人は1人じゃなかった!

犯人は1人かと思ったら、何と2人だった。自分の気付かないうちに恨らまれて嫌がらせされる。まさに現代社会を物語っていると思いました。ネタバレになりますが、2人の犯人は、

編集社に勤務の男(割り込みを注意された)
ダリヤの花壇を壊す・傷ついた猫をポストに入れる・スプレーで落書き

健太と同じ構成ライター(健太のせいで仕事が減った)
車に傷をつける・タイヤをパンクさせる・健太の自転車を壊す・盗聴器・お金を盗む

「そんなこと普通にあるじゃん!」

そう思いますよね、日常的に誰の身にも起こりうることなんです。今も日本の何処かで同じようなことが起きているのでは?そう考えてしまうところがリアルに感じるところでしょうね。でも2人にやられるのは怖いですよねー

 

最後はスッキリ!

池井戸潤さんといえば、やっぱり『半沢直樹=銀行』のイメージが強いですよね。本作でも後半は、出向中とはいえ「太一」の銀行マンらしさが発揮され、最後は痛快というか期待を裏切らない展開で終わります。

最初は重い感じがして、このまま犯人と家族の戦いで終わるのか?そう思わせつつ違う展開に・・・ 個人的にはドラマの寺尾聰さんの「太一」役はピッタリだと思いました。ドラマは原作と違い、息子「健太」視点のようなので楽しみです。