探偵の探偵 第4巻2

予約していた『探偵の探偵』の第4巻が届いたので早速読みました。第5巻もあるのかなーと思ったら第4巻で完結みたいで、紗崎玲奈とお別れするのがちょっと寂しいですね。

ドラマは2話の視聴率が下がったみたいだけど、それが原作に影響があるわけでもないし、面白さは変わらない。視聴率で『探偵の探偵』を評価されたら、それは違うのかなーって思いますね。

第4巻では姥妙と紗崎玲奈の対決、そして琴葉との関係などクライマックスに相応しいストーリーです。あらすじを含めて感想を書きたいと思いますが、まとめるのが下手で長くなることをご理解ください。

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『探偵の探偵』第4巻の感想とあらすじ

探偵の探偵 第4巻1

死神(市村凛)との戦いが終わり、玲奈は竹内調査事務所へ。琴葉とは市村に追い詰められた状況とはいえ、琴葉が姉・彩音を選んだことがわだかまりになっている玲奈。

死神を倒して目標を失っていた玲奈だが、琴葉が事件に巻き込まれ行方不明に・・・その犯人が姥妙悠児ということで玲奈は動き出す。

あらすじ

目的のない玲奈

竹内調査事務所の対探偵課が囮を使って株式会社シーサーの恐喝の証拠を掴もうとしていた。囮の愛華がいる部屋にシーサーの連中が入ってからなかなか出てこない。

そこで竹内は玲奈に様子を見に行くように指示するが、玲奈は4ヶ月ぶりの現場だった。部屋にはいると愛華が腹部から血を流して倒れていた。

逃げた車のナンバーから突き止めた会社に潜入するも罠で、駆けつけた警察に追われて学校に逃げるが、警官がすぐ近くまで迫ってきたとき玲奈は実験用ナトリウムをプールに投げ込んだ。

大爆発が起きて近所は大騒ぎに。その隙に玲奈は警察の包囲から逃げたのだった・・・発作的にとった行動は騒動を大きくしただけで得るものはなかった。

紗崎玲奈が戻ってきたのが嬉しい!玲奈らしい派手な始まりに、この先の期待が膨らみます。

 

須磨に個人指導をお願いする琴葉

琴葉はPIスクールで学んでいたが、須磨に玲奈と桐島しか受けていない個人指導を自分にもして欲しいと頼む。そして須磨は特別授業をすることにしたが、琴葉の身に危険が及ぶことに・・・

通り魔事件が発生、逮捕されたのは18歳の少年A。琴葉は被害者の無念な気持ちを伝え、加害者の思いを聞くために東京拘置所に入る方法を桐島に聞くが無理だと・・・

そして拘置所で少年Aが殺害される。複数の防犯カメラに写っていたのは琴葉。それから琴葉は行方不明に・・・

あの事件から琴葉は自分の進む道を決めたのか?自分成長が玲奈の負担を減らすと考えたのでは・・・

 

拘置所では連続殺人

拘置所の殺害現場には別の被疑者の名前を書いた紙があった。若い女の字体で、それは琴葉の筆跡に間違いなかった。

琴葉が1人で拘置所に入るの無理。自由に出入りできるのは東京拘置所視察委員会のメンバー7人。しかし、全員にアリバイがあった・・・

そして拘置所では2人目の殺人事件が起きる。殺害されたのは最初の現場にあった紙に書かれた名前の通りだったが、今回は防犯カメラに琴葉の姿はなかった。

琴葉が暴走とも思える行動をとるけど、どこか昔の玲奈を思い出すのは気のせいなのか・・・

 

玲奈にTVレポーターが接近!

テレビではレポーターの逢坂が女性探偵のことを放送していた。窪塚が亡くなった事件や阿比留の誘拐事件に女性探偵が関わっていると。

そして逢坂は玲奈の転職先を突き止め、外に出た玲奈にインタビューを試みるが見事に巻かれてしまう。カメラのカードも消去されていた。

この逢坂が第4巻では玲奈に協力するも、どうしても思い出すのは窪塚ですね。だから玲奈も深く関われないから微妙な距離を保つのでしょう。やはり窪塚の死は大きく、読む側にもショックがありました。

 

玲奈は桐島から姥妙の存在を聞く

玲奈に桐島から連絡があり会う。琴葉の状況と姥妙の名を聞くが何者かは教えてくれなかった。その頃、拘置所では3人目の殺害事件が起き、2人目の殺害の時に紙書かれた予告通りに殺された。

玲奈は坂東警部に尾行されていた。そして坂東から琴葉はどこにいるか聞かれ、任意同行を求められたが断り、坂東らを巻いて竹内調査事務所が用意しているアパートへ隠れるが、食事を持ってきた桑原希帆に通報され坂東が来る。

次の拘置所の殺人まで部屋で拘束されるが、玲奈は琴葉が指名手配されないために「自分が殺った」というが、坂東にまた拘置所で殺人があったと連絡が来て開放される。坂東は玲奈のお願いに琴葉の逮捕状の請求を36時間だけ待ってやると・・・

玲奈が竹内調査事務所に移ってから桐島と会うのは意外だったけど、やはり琴葉のこととなると玲奈は特別な感情が湧いてくるようですね。やっぱり琴葉のことは嫌いになれないし守ってあげたいという玲奈の気持ちがわかります。

 

視察委員会に姥妙がいた?

玲奈は拘置所に出入りする委員会のメンバーを撮影し須磨に送る。その中に姥妙に似た男が!

玲奈が拘置所を張り込んでいる時に逢坂が来て車に乗せる。その時に拘置所から出てきた車を尾行するがバレてしまい、逆に追われてしまう。何とか玲奈が機転を利かせて逃れることが出来た。委員会の男の名前が「樫山睦紀」とわかった。

姥妙が名前を変えたのか?

とうとう姥妙が姿を現した?と思ったけど・・・やっぱり只者ではない。

 

玲奈が樫山の家に

玲奈は樫山の部下が持っていたスマホから新聞社の人間が協力していることを掴み、拘置所の事件より1日前の記事を見つけた。

玲奈は逢坂に会い樫山の情報聞く、そして1人で樫山の家に行くと地下室にいた。樫山は琴葉が拘置所に侵入する案内と称して紙に名前を書かせていた。

琴葉が侵入したときはすでに瀕死の状態で、救命処置をしたが息絶えた。樫山にとって琴葉が姿を出さないほうが都合よく、生きているとも死んでいるとも言わない。

痺れを切らした玲奈は、樫山に吐かせようと思ったとき部下のB系ファッションの奴らが地下になだれ込んできて、玲奈はストックヤードに逃げ込み、ドアを棚で押さえながらトウガラシを使った催涙弾と同等のものを作りビンに入れる

そしてドアを開け、天井にビンを投げつけてB系の奴らが苦しんでいる間に1階に逃げた。そこで1人を倒し持っていた鍵を奪って外に出る。すると、そこには逢坂の車が・・・

玲奈は逢坂に報道部の出張所が安全と連れて来られたが、逢坂に迷惑を掛けたくない思いからコーヒーに睡眠薬を入れてその場を去る。玲奈の頭には窪塚のことがあった・・・

それからほどなく樫山の死体が見つかった。

樫山の家に玲奈が1人で乗り込むのはドキドキしました。最後は玲奈らしい脱出って感じでしたが、ここで樫山が姥妙?という疑念が・・・B系の奴らは樫山に対する敬意がまったくない。でも玲奈に対する敵意が強いことに違和感を感じました。

 

姥妙の本当の目的と琴葉の行方

突如として探偵業の業務の適正化に関する改正案として「精神科医の探偵業も届出なしに容受する」、姥妙のトリニティ構想だった。

姥妙の名が公になり戸惑う須磨、桐島、竹内。

玲奈は樫山の家で奪った鍵から姥妙の拠点を特定した。そして鍵屋に作ってもらった特殊な筒を受け取り向かう。琴葉を助けるために・・・

その頃、姥妙は鍵から拠点の山荘が玲奈バレたことを知り急いで車を走らせていた。そこには証拠となるパソコンがありデータを消去する必要があった。

姥妙はまだ玲奈が到着してないことに安堵したが、窓ガラスが割れすでに侵入者がいることがわかった。書斎に行くとパソコンを操作する琴葉の姿が!

琴葉は樫山から逃げ、独自に調べて山荘まで辿り着いた。

樫山が死んだ時点で、姥妙は別にいると思いました。しかし、こんな形で登場するとは・・・ 琴葉が1人で山荘にたどり着くだけの能力を身につけていたとは、相当努力したと想像がつきますね。玲奈の仕事を減らすという強い思いも・・・

 

玲奈が姥妙を追い込む!その結末は?

姥妙の部下・八幡が琴葉からパソコンを奪おうと殴るが琴葉は離さなかった。しかし、最後は力尽きてパソコンを奪われてしまう。そして姥妙はHDDのデータをすべて消去した。

八幡の首に突然スタンガンが当てられ青白い閃光が!玲奈が来た!

さらに攻撃を繰り返し八幡は動かなくなった。琴葉は玲奈に証拠を掴んだというが、琴葉はデータを消去されていることに気が付いてなかった。

玲奈は琴葉に感傷的な気持ちになるが、すぐに救急車を呼び姥妙の後を追った。姥妙の行き先は1つしかないと玲奈はわかっていた。

姥妙は城山湖の第2発電所にいた。電波を遮断し携帯や盗聴もできない。電源を入れると電磁波がでるからICレコーダーも使えない。姥妙は最善の場所と考えたのだ。

ほどなく玲奈が姥妙の前に現れる。トリニティ構想の正当性を話す姥妙は玲奈にことごとく否定され、冷静さを欠き声を荒らげて話していた。それを玲奈はICレコーダーに録音していた。

姥妙は電源を入れ電磁波を発生させるが、玲奈はICレコーダーではなくチタンケースを手にしていた。チタンは電磁波を通さない。

焦った姥妙は玲奈に襲いかかるが、逆に打ちのめされてナイフを手に反撃してきた。その拍子に玲奈の体が制御パネルのスイッチに当たってしまい、ブザー音のあとに水が流入し始めてきた。

姥妙の体当たりでチタンケースを落としてしまった。拾った姥妙はまだ浅い水流の中に身を入れ、「もう証拠はない」と玲奈に勝ち誇ったように言うが、玲奈の手にはチタンケースが・・・

ケースは2重になっていたのだ。驚く姥妙は勢いが強くなった水流に飲み込まれていった・・・そして玲奈はスイッチを切る。

その後・・・スマ・リサーチの対探偵課には元気になった琴葉の姿が・・・

 

まとめ

読み終わったとき、「あ~終わちゃった」という寂しさを感じました。続きを読みたいけど、すでに10月15日に『水鏡の推理/ソルブ・ア・リドル』が発売されるので今のところは無理ですね。

続編といっても新たな敵が必要なわけだし、玲奈の感情を揺さぶるような敵じゃないと盛り上がらない。なかなか難しい・・・

だからといって続編のために登場人物の誰かが殺されるというのも嫌だしね。私の頭では考えられませんが、期待だけは持っていたいと思います。

ドラマがどこまで進むかわかりませんが、玲奈役の北川景子さんをはじめキャスティングはいい感じだと思います。考えたらきりがないしね。

ドラマはドラマとして楽しみたいと思います。